• 和具を見守り続ける示現山 観音堂

    2025年12月16日実施の観音堂にある薬師如来さまの仏像調査の様子です。三重県の教育委員会文化財保存課、志摩市教育委員会の立ち合いのもと三重県総合博物館の瀧川和也学芸員の仏像調査が始まりました。

    沢山の立ち合いや見学者の中、午後1時から4時までの休憩なしの調査でした。今回の調査で薬師如来像の文化的価値、芸術的な価値を査定してもらうものであり、調査終了後志摩市の文化財として認定してもらうための大切な調査です。

    この薬師如以坐像は平安時代の木彫仏像としてはかなり大きいらしい。しかし依存の調査で腰からリフォームされているということで、本来は坐像でなくて立像ではなかったのかという説を確かめるための調査でもあった。像としてはかなり大きいため調査のためお堂の中から引っ張りでした。そうして前面の写真はもちろん内部まで詳細に調査撮影予定だった。しかしなんと移動の際腰から下が分断されてしまった!!ショック!!!。

    とりあえずは調査終了後は元の位置に戻したが、今後早急な修復修理が必要となった。

    薬師様ごめんなさい。

    まずは奥の鉄筋コンクリートのお堂から木造のお堂へ移動させて調査します。

    移動の際にリフォーム部分の腰から先が分断!!もちろんもろくなっていた右ひじから先と左手手首も外れました!!ショック!ショック!!ショック!!!

    今度は内部の調査です。はじめて横になりました。

    なかなか仏像の内部を見ることはありません。中ぐりしてありますが明らかに腰から下は何らかの事情でリフォームされておりました。できた時はもっと大きな腰回り、胡坐足の形だったと思われます。この調査で瀧川先生の想像していた「薬師さんは立像かもしれない」という説はなくなりましたが、もとから子の薬師如来が坐像であったとしても平安時代の木彫仏像としてはかなりの大きさと思われます。リフォームしたからと言ってそれだけでダメということではありません。


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